Lasergene 18.1 リリースノート
2025/09/17

LASERGENE 18.1 リリースノート

Lasergene 18.1 では、ゲノミクス、分子生物学、タンパク質解析における新たな強力な機能を搭載するとともに、スイート全体で操作性とパフォーマンスが向上しました。今回のリリースには、GATK に基づくワークフロー によるバリアント解析の拡張、SeqMan Ultra における複数サンプル対応のサンガーアセンブリ、Boltz-2 モデルを用いた次世代型タンパク質相互作用モデリング、高度なアイソフォームプロファイリング、そして SeqBuilder Pro での ローカルデータベース BLAST 対応が含まれています。これらの強化によって、研究者の皆様はあらゆる解析段階で、より高い精度、迅速性、そして確信をもって取り組むことが可能になります。

👉 今すぐLasergene 18をダウンロードして、最新の機能をご体験ください。

(追加された機能は以下の項目です。詳細は下へスクロールして各項目をご確認ください)

■ 変異解析             ■ タンパク質構造&相互作用
■ ロングリード&RNA解析      ■ データベース&検索
■ ゲノム可視化&バリアント探索   ■ ワークフローアクセス&ユーティリティ
■ Sangerアセンブリ           ■ その他の機能強化

For scientists


変異解析
Lasergene Genomics に追加された業界標準ツールと新しい可視化機能により、生殖細胞系列変異と体細胞変異の解析をさらに深く洞察できます。

  • GATK の HaplotypeCaller を活用して、高品質な生殖細胞系列のバリアントを発見できます。
  • GATK の Mutect2 somatic variant callerを用いて、腫瘍/正常ペアデータセットまたは腫瘍サンプル単独のデータセットを解析できます。
  • 新しい gnomAD VCF フィルタリング機能で腫瘍単独解析をさらに強化できます。
  • GenVision Pro の新しい解析ビューでは、複数の腫瘍-正常ペア実験を比較し、腫瘍と正常のアライメントを並べて可視化できます。
MUTECT2_Paired_alignment_view

Isoform_track

変異解析ロングリード&RNA解析
Lasergene GenomicsでロングリードシーケンシングおよびRNA-Seqの力を引き出し、アイソフォーム、トランスクリプト、および構造の複雑性を捉えましょう。

  • ロングリードのRNA-Seqデータをアセンブルし、包括的なmRNA解析を可能にします。
  • Iso-Seqのアライメントと可視化を行い、転写産物の発見を改善します。
  • GenVision Proの新しい専用のアライメントトラックでmRNAアイソフォームを探索できます。

ゲノム可視化&バリアント探索
GenVision Pro の新しいマルチサンプル対応と強化された可視化・フィルタリング機能により、結果をより速く閲覧・解釈・共有できます。

  • 複数のサンプルを1つのプロジェクトで解析可能となり、ヒトエクソームで最大50サンプルまで対応が拡張されました。また、大規模な変異解析のためのデータトラックの可視化も強化されています。
  • 堅牢な変異フィルタリング機能により、Variants tableやAnalysis viewのトラックに、関心のある変異のみを絞り込むことができます。
  • 表示中の変異は染色体ごとにフィルタリングでき、Mutect2特有のGERMQ、MMQ、POPAFなどを含む22種類の事前計算済みフィルターを使って、体細胞変異と生殖細胞系列変異の判別をサポートします。
  • 分割リード(split reads)の表示が強化され、構造変異の理解が深まります。
  • 変異はVCF形式でエクスポート可能で、下流解析に活用できます。
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SeqMan Ultra supports multi-sample Sanger assembly

Sangerアセンブリ
SeqMan Ultraは、複数のサンプルのサンガーシークエンスのアセンブリに対応しました。これにより、従来のSeqManの流れを使う方法と、ゲノミクスの解析に特化した新しい方法のどちらかを自由に選んで解析を進めることができます。

  • SeqMan Ultraでは、従来のSeqMan Proと似たユーザーインターフェースで、複数サンプルのSangerシーケンスデータのアセンブリができます。
  • または、SeqMan NGenを使って複数サンプルのSangerデータをヒト染色体にアラインし、Genomics向けの高度なバリアント解析ツール(VADなど)を利用しながらアセンブリを行うことも可能です。

タンパク質構造&相互作用
Protean 3D は、タンパク質相互作用の超高速かつ高精度なモデリング機能を新たに搭載し、構造生物学研究で利用できる解析の幅を広げました。

  • DNA、RNA、小分子とのタンパク質相互作用は、Protean 3Dに搭載された新しいBoltz-2モデルでモデリングできます。このモデルはAlphaFold 3のオープンソース版にあたり、高速かつ正確、かつコスト効率良く結果を出します。Boltz-2は複数タンパク質のサブユニットやDNA結合部位、小分子リガンドを含むタンパク質複合体全体の高精度予測を実現します。
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Database & Search

データベース&検索
データをより効率的に管理および検索できるため、設定にかかる時間を短縮し、分析に多くの時間を費やすことができます。

  • SeqBuilder Proでシーケンスデータベースを作成・管理し、GenVision ProProtean 3DSeqMan UltraMegAlign Proではすでに利用可能になっているローカルBLAST検索機能を迅速に活用できます。
  • テキスト検索は、ローカルBLAST機能を持つすべてのアプリケーションで利用可能になりました。
  • SeqBuilder Pro内でプラスミドの自動アノテーション用カスタムデータベースを直接作成・管理できます。

ワークフローアクセス&ユーティリティ
強化された DNASTAR Navigator を使用すると、ワークフローをより簡単にナビゲート、起動、検証できます。

  • 使いやすく改良されたレイアウトで、目的のアプリケーションをより素早く見つけられます。
  • ワークフローは8つの言語から選んで表示できます。
  • SRA/Short Read Archive(約1,000万件のデータセット)から直接データをダウンロードし、自動でFASTQ形式に変換できます。
  • 統合されたFastQCツールでシーケンスの品質を素早くチェックできます。
  • GATK VCF concordanceツールを使って、複数のバリアントコールの一致度を比較・定量化できます。

その他の機能強化
Lasergeneスイート全体にわたって、ユーザー体験をよりスムーズにし、パフォーマンスを向上させる追加機能を搭載しました。。

  • MegAlign Proでは、距離メトリクスや配列長、名前などの条件で外れ値を除去し、複数配列のアライメントを効率的に管理できます。
  • GenVision Proでは、実験データを追加後すぐにバリアントを確認できるようになり、アセンブリ時にバリアントデータベースが自動生成されます。
  • GenVision Proは、ズームアウト時でも高速にデータトラックを読み込み、快適にナビゲートできます。
  • GenVision Proで参照配列に合わないVCFファイルをインポートする際に警告が表示され、品質管理を強化します。
  • SeqBuilder Proは起動時の新しいウェルカム画面で作業開始がスムーズになりました。
  • DNASTARのJavaベースアプリケーションがApple Siliconチップに対応し、変換なしで直接動くようになり、最新のハードウェアで高いパフォーマンスを発揮します。
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Lasergene 18.1 に関するウェビナーのご案内

題名:Workflows for Sanger Sequence Projects
    (使用言語 英語)
September 24, 2025 @ 11:00 AM CDT
日本時間 2025年9月25日  午前 1:00

上記時間での参加が難しくても、参加登録された方に録画した動画の案内を後日送信します。録画動画をご希望の場合も下記の参加予約ボタンより登録をお願いします。


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